思い付き置き場

クトゥルフ神話TRPG好きによる、シナリオ導入案置き場。何か最近ネタ思い付かないな、スランプだなという方、参考にどうぞ。(使用の際はコメ残してくださると、今後の参考になりますので喜びます。)また、こんなちょこみんとさんと一緒にシナリオ作ってみたい!という物好きさん居ましたらTwitterちょこみんと @3yqJmeJxBBRqpy2 までDMください。Skype所持です。PLもやってます(ロール可)ので、プレイしてくださる方も募集。クトゥルフぼっちちょこみんとをよろしくお願いいたします。

「デパートバイオ」

あなたは大型デパートに来ている。最近オープンしたばかりのこのデパートは、地下3階地上8階の超大型ショッピングモール。「ありとあらゆるものがこの施設ひとつで!」が売り文句のこのデパートは初めての土日を迎え、人でごったがえしている。

むさ苦しい土日にこんなデパートに来たのには訳があった。この施設の地下には新感覚のゲームが存在するらしく、個室で特殊な装置をつけることで、まるで自分が異世界にいるような経験が出来るという、近未来型のバーチャルゲームが今日からスタートするとの事であった。貴方はこのゲームの存在をネット知り、試作品のモニターに応募していた。そして、試作イベントのモニターに、見事当選してしまったのである。試作会でそのバーチャルゲームをクリアした者には賞金も出るというのだから、至れり尽くせりである。

そんなことを思いながら、イベント会場の地下2階まで人混みをかき分けて進んでいく。

そんな店内道中、貴方は買い物にしては異様な雰囲気の男とすれ違う。買い物客というよりどこかの研究員のような出で立ちである。手には何やら重そうな鞄を持っており、前髪が長く、表情をとらえることは出来なかったが、何故だか貴方にはその男がニヤニヤと笑ったいることがわかった。その男に不気味な印象を受けながらも、貴方は試作会へと向かう。

ーこの時はまだ気付いていなかったのだ。後に自分が不可解な事へ巻き込まれていくことなど。

イベント会場は沢山の人でごったがえしている。そこで、貴方は他にも試作イベント当選者がいることに気付くだろう。中にはどこかで見たことのあるような人もいる。会場は迷彩柄の服を着たガードマンが厳重に警備をしているようだ。貴方がイベント会場へ到着すると、小さな小部屋へと案内され、ヘッドセット式の機械が手渡される。先程までのにぎやかなイベント会場とは全く異なり、恐らく防音性の高い部屋なのだろう。とても静かである。簡単なゲーム説明を聞き、貴方がバーチャル世界へと意識を持っていかれる寸前、貴方はどこからともなく銃声音を耳にする…。しかし次の瞬間、貴方の意識はバーチャル世界へと連れてこられており、広い草原の上に立っていた…。